たくさん書いてもなかなか覚えられない「漢字」の勉強。どうしたらいいの?
 「新出漢字がなかなか覚えられない!」「漢字のまとめテストが苦手!」「50問テストなんて嫌!」という子どもはたくさんいます。それはなぜなのでしょうか?ここでは、効率よく身になる漢字の学習方法について紹介します。

うまくいかない子は何がいけないの?

 覚えられない理由はそれぞれですが、心がけひとつで改善できそうなこともあります。ここでは主なものを5つ紹介します。

1、進出漢字のペースについていけない。
2、書き順などを意識していない。
3、常に見ながら書いている。
4、意味づけしていない。
5、教えてもらおうとしている。

お母さんお母さん

まぁ、あんた、これ全部当てはまるわ。

進出漢字のペースについていけない。

 まず、当たり前といえばそうなんですが、意外に気づかれていないことがあります。それは、新しい漢字が出てくるペースが一定ではないということです。やる気があっても、新出漢字が出てくるたびにそれを覚えようとするのでは無理があるのです。例えば、この表をご覧ください。これは、光村図書の教科書に出てくる漢字を単元順に整理したものです。

 例えば、「カレーライス」のような物語では、読んだ後に感想文を書くなどをするので10時間以上の授業配当時間があります。最後の方に扱う「海の命」では、授業時間はかなりあるのに1文字しか出てきません。一方、カンジー博士のように授業時間が短いのに新しく出てくる漢字が15個もあるところがあります。昔ほど漢字学習に充てられる時間は少なくなっていますし、その時間内にマスターするのも難しいものです。そうであるならば、もう漢字は漢字と割り切って、授業の進度に関係なく学習を進めていくほうが無理なくしっかり覚えることができるのです。

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それなら、計画的に学習しよう。

 新出漢字のペースがバラバラなら、毎日少しずつコツコツと覚えていけばもう少し何とかなるものです。でも、学校で習う前に漢字のみ先へ学習を進めていく子は多くはありません。言うのは簡単なんですがなかなか行動に移すのは難しいですよね。そこで私はこんな工夫をしました。まずは新出漢字がどの単元でどれだけ出てくるのか、そして漢字練習がどれだけ進んだのかを把握できるように表にまとめたのです。
新出漢字をまとめた一覧は教科書の最後のページにもあります。しかし、A4用紙1枚にまとまったものはなかなか見つけられませんでした。だったら作ってみようということでリストにしたのが先ほどの表です。色を塗りながら、コンプリート目指して子どもは頑張りました。

書き順などを意識していない。

 漢字の形がバラバラな児童は、筆順がめちゃくちゃになっていることがあります。漢字に限らず、ひらがなでも「よ」「も」「や」、数字でも「5」や「0」の書き方がバラバラな時があります。図形を組み立てるように書いている子はやはりなかなか覚えられません。字にはつながりがありますので正しい筆順で覚えることが余計な無駄をなくし漢字を覚えやすくします。また、自分でお手本を見るときも、その順番で確認することができるので、間違いにも気づきやすくなります。そして何よりも、バランスのよいきれいな字を書くことができるようになっていくのです。

それなら漢字筆順辞典

 最近の世の中は便利になっていて、インターネットで検索するとほしい情報がすぐに手に入ります。例えば、『漢字筆順辞典』と検索すると、小学校で習う漢字の筆順や使い方がまとめられたサイトにアクセスすることができます。しかも無料です。動画に合わせて字をなぞれば、迷うことなく漢字を覚えることができます。お母さんや先生がそばについて教えなくても見てわかるのです。教科書に書いてある1画ずつ書いてある筆順を見て理解できない子も、これなら一発です。しかも今の子は視覚から入る情報、動画に慣れているのでその点でも吸収が早いです。ぜひ参考にしてみてください。

練習はいっぱいしているんだけど

 たくさん書いているのになかなか覚えられない子の特徴には、次のようなものがあります。
1、見て写している
2、字だけを書いている
3、意味と一緒に覚えていない。
 漢字を覚えるためには、熟語や短文で練習する方が効果的です。漢字は、必ず単語や熟語で練習するほうが効果的です。見ながら何回も書いても効果は薄いようです。できれば似たような形の漢字や、同音のもの、意味が近いものを一緒に覚えるようにします。子どもの間違いで多いものを挙げると、「葉っぱが大い(おおい)」「やって見ます」などです。多いというのは量が多いのですが、ちょっと大きいも連想してしまうようで本当に多い間違いの一つです。間違いが多いからこそ、この多いと大きいをセットで勉強するといいと思います。3年生では、転がると軽いの連想も多いですね。よく間違えます。

熟語・短文で練習 大人のチェック

 字形を覚えるために同じ字を何回か書くのは良いことですが、それだけでは使えるようにまではなりません。漢字を覚えるためには必ず熟語や短文づくりをして意味も一緒に覚えます。そうしないと、正しく読んだり使ったりできず、使えないものはあっという間に忘れてしまいます。だから、窓窓窓窓窓窓窓窓窓窓窓窓窓窓窓窓窓窓と書いても、前に書いた字を見ているうえに、意味や用法とセットでないため時間をかけた割に…という残念な結果になります。ひどい場合は伝言ゲームのように字形が崩れて間違った字を覚えてしまう場合も…。短い時間でも良いので、繰り返し文や単語を書いた方がはるかに効果的です。そして、最後は大人にチェックしてもらいましょう。

学校で教えてくれないんだけど

 新出漢字に当てられる時間はかなり少なくなっています。漢字そのものについては、教えてもらうものより、個人のレベルでクリアしていきたいものです。みんなで話し合ったり、先生に教えてもらって考えたりするものに時間を割いた方がいいですよね。しかも、教えてもらったからといって覚えられるかどうかは別問題です。結局漢字については、「習っていないからできない。」ということを言っているうちは、習ってもできない場合が多いのです。

教科書で十分。進んで覚えよう。

 教科書の巻末にはその学年で習う漢字や今までに習った漢字がまとめられています。その漢字を使って文づくりをしたり、意味調べをしたりすればいいのです。1日10個程度を毎日繰り返しやれば、1年で何回も練習することになります。しかも、10個程度であれば何度かやるうちに少しずつ覚えられます。何もやらないのとは天と地の差です。大切なことは、覚えようと思って自分で行動に移すことです。